SANUKIAQUA

大河への道のSANUKIAQUAのネタバレレビュー・内容・結末

大河への道(2022年製作の映画)
3.8

このレビューはネタバレを含みます

日本地図を作った伊能忠敬の話
と思っていたら
変化球で来て意外でした。
え?そうなの?
って話もあり
知らないこては多いと思いました。

中井貴一さんはこういう
中間管理職の役が本当にハマる。
安心して笑わせて頂き、
最後はジワっとさせて貰いました。

それとこの作品、
いかに北川景子さんを
美しく撮るかに
チカラ入れてて笑ってしまいました。
演技としては上手いとは言えない本作ですが
とにかくアップのシーンの美しいこと。

伊能忠敬ではなくて
彼を支えた弟子たちに
焦点を与えたところと
この映画が伊能忠敬の大河ドラマ化に
尽力する市職員に焦点を当ててる
ことが合わさってるのは
面白いと思うし
何かを成さないと大河にならないとか
県政や権威に大河ドラマを利用してること
に対しての皮肉もあるかなと思います。

映画では、伊能忠敬死後に
地図を完成させるために
3年間幕府にも死を偽り続けたと
されてていい話としてまとめたけど
どうかな?
幕府的にも止めるはめになるのは
まずいので完成するまで共に
隠蔽していたと考えることもできます。
そんないい風にばかりは
捉えられないかな。

何かを始めるには遅すぎることはない
伊能忠敬が地図づくりを始めたのも
高齢になってからだった。
それを示したラストは良かった。

松山ケンイチさんの役の
バタバタぶりや西村雅彦さんの役の
立ち回りなど
ちょっと大袈裟すぎたり
ありえない行動ぶりもあり
ちょっと演出的に安っぽさがあるのが残念。
いい役者揃えているだけに。
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