Maoryu002

ロック、ストック&トゥー・スモーキング・バレルズのMaoryu002のレビュー・感想・評価

3.8
ロンドンのチンピラ、エディ(ニック・モラン)ら4人組はギャンブルでマフィアに借金を作り、返済のために別のギャングの金を横取りする。しかし、その金と大麻が原因でギャングとマフィアの抗争が勃発し、エディ達が関わった人間が次々に死んでいく。

ガイ・リッチー監督初期の犯罪映画。
激しい音楽に乗せた、唐突な場面転換に執拗なアップ、スローモーションの多用と凝った演出はガイ・リッチーらしくスタイリッシュだが、今観るとそれほど新鮮味はない。

振り返れば、ガイ・リッチーは20年後に「ジェントルメン」で全く同じことを豪華キャストで繰り返しているわけで、芸がないともいえる。

ただ、この作品の脚本は見事で、多すぎるキャラクターによる群像劇が、終盤に一気に集合して、非常にシンプルな結末を迎える。
血みどろ過ぎるけど、散弾銃というアイテムも効いてたし、スティングも華を添えてた。ただ、一番鮮烈だったのは、これがデビュー作のヴィニー・ジョーンズだ。あの殺し屋はインパクト抜群!
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