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マッドゴッドのhrmのレビュー・感想・評価

マッドゴッド(2021年製作の映画)
4.0
いろんなことを感じたけれど綺麗にまとめられず、箇条書きにて記録。

・今まで観たことのあるストップモーションアニメーションと全く違う壮大さで、この映像がストップモーションで作られていることをしばらく脳が理解できなかった。
かくかくはしてるんだけど、こんな表現は見たことなかった。
とろりとした液体が流れ落ちる描写!

・どう考えても腐臭が漂っているであろう汚物のような世界なのに、美しく感じたのはきっと製作にかけられた30年という時間や労力、創意工夫などを感じ取ったから。

・ヤン・シュヴァンクマイエルは勿論、初期のジャン=ピエール・ジュネ、デヴィッド・リンチ(特に「インランド・エンパイア」みたいな難解系)、ヤン・クーネンの「最後の赤ずきん」(フランスのテレビ映画「フェアリー・テイル」の中の一編。エログロかわいいダークファンタジー)と似た空気を感じた。
観た後の感覚は、デヴィッド・リンチに近かった。

・「作品」は、闇が作り出し昇華されて光になる。

・破壊と再生のループ。

・マクロの世界と宇宙はやはり密接な関係にある。

・帰り、フィル・ティペット監督のインタビュー入りポッドキャストを聴き直して、彼が言っていることがとてもよく解った。

・宇多丸さんが「『JUNK HEAD』とシンクロしてる」とおっしゃっていたので、帰りに早速借りてきた。
わくわく!
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