なお

グレイマンのなおのネタバレレビュー・内容・結末

グレイマン(2022年製作の映画)
4.5

このレビューはネタバレを含みます

"ガムは包んでごみ箱に"

クリス・エヴァンスが出てるなら見るしかないよねェ~~~……
すんません。お金ケチってNetflixで見てしまいました。

そんな貧乏根性で映画館料金をケチったことを後悔するレベルの、アクション満載、アクション満載、そしてアクション満載。
映画のほぼ7、8割がキレの良いアクションシーンで占められた、1回目はまず映画館で、見直すならNetflixで、そんな鑑賞方法をオススメしたくなる作品。

✏️無敵
主演はライアン・ゴズリングとクリス・エヴァンス。
てっきりバディムービーかと思っていたのだけど、むしろ真逆でこの二人は敵対関係にある。

自分はほとんど、キャプテン・アメリカとしてのクリス・エヴァンスしか知らないので、本作で見せてくれたクセ満載・極悪非道の悪役っぷりは素晴らしいの一言。
もう途中から、こんな悪役を演じてるクリス・エヴァンスがかわいそうに思えてきてしまうレベル。

ライアン・ゴズリング演じる、元犯罪者でありCIAの腕利きエージェント<シエラ・シックス>の無双っぷりも見どころ。
作中、もう何か国の名前がテロップで出てきてしまったか忘れたが、まさに「世界中を敵に回して」ひとり戦い続けるシックスの姿を見ているとついつい応援したくなってしまう。

並のアクション映画なら、ひとつのアクションシーンが終わったら閑話休題の如く登場人物たちの会話シーンが始まるものだけれど、本作は息もつかせぬ間を持って再度アクションシーンへと突入していく。

自分のようなアクション映画ファンにとっては、何よりの喜び。

またこの作品、「戦闘の舞台」と「それに合わせた音楽」のチョイスがお見事。
単なる街中などで戦うわけではなく、バンコクのお祭り会場だったり、プラハの歴史ある街並みの中だったり、荘厳な雰囲気を持つ宮殿の中庭だったり。

まるで格闘ゲームのバトルステージとゲーム音楽の融合のような、ランドマーク的インパクトを持った戦闘シーンの数々は釘付けになること間違いなし。

✏️クライマックス
クライマックスを巡る展開については、あれをどう受け取るかで賛否が分かれそうなところ。
オイシイところを全部持って行った、CIA本部長カーマイケルの部下、スザンヌ・ブリューワーの言動は引っかかる点が多いし、最終的にはいわゆる「悪の枢軸」を打倒するには至っていない。

自分はどちらかというと「続編がある」と信じている派なのであまり気にしないことにしたが…

あとどうでもいいけど、ピンチに陥った登場人物が「自爆」という形で敵を巻き添えにして散っていくという流れは1作品に1度までだと思ってます。

☑️まとめ
ストーリーとその締めくくり方に違和感は覚えつつも、2時間という上映時間があっという間ではあり、かのアベンジャーズシリーズを牽引したルッソ兄弟の手腕が光る作品ではあった。

続編があるならば、ライアン・ゴズリングもといシックスの前に立ちはだかる敵は誰になるのか…
キレキレのアクションという点では、ジェイソン・ステイサムとかと共演してほしいなぁ。

🎬2022年鑑賞数:85(35)
※カッコ内は劇場鑑賞数
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