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The Door(原題)
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『The Door(原題)』に投稿された感想・評価

The Doorは2010年のアイルランドの17分のロシア語の短編映画でYouTubeで英語字幕付き全編が視聴できる。原作は1997年にノーベル賞作家のスベトラーナ・アレクシエービッチによる『チェルノブイリの祈り』の中の" Monologue About a Whole Life Written Down on Doors, the testimony of Nikolai Fomich Kalugin" による。冒頭は、ある男がドアを外してオートバイに積んで盗み出すシーン。この後、1986年のチェルノブイリ原発事故で男の家族が避難し、被爆により女の子が病院に運ばれる様子が描かれる。この後、冒頭のシーンの謎解きがあり映画は終了する。2010年アカデミー短編映画賞のノミネート作品で、アレクシエービッチのホームページでも紹介されている。撮影は、事故で全住民が避難し現在は廃墟となっているウクライナの北部にあるキーウ州の市であるプリピャチで撮影された。
17分という短い映画だが、最後に、1986 Chernobyl nuclear disasterと?書いてあったが、そう思ったよ。予備知識なしに見たが説明はいらなかった。はじめに、荒涼とした土地にある寂れかけた無人のアパートの集落がそう思わせた。それに、守衛が取り締まっていて、人々を近寄らせないし。それに、避難するときも、物を持ち出せないし、(放射性物質の危険性から)もう自宅には帰れないと言ってたので、そこで、すでに、原発事故の脅威を感じさせてくれている。また、主人公、ニコライ(ナレーター)が娘を乗せた緑のドアを、これは自宅のアパートから盗んできた物だとか言ったけど、これも説明しなくても明らかである。こういう、ヴィジュアルで、明かにわかるとところを言葉にして表すと、私の心に迫ってくる感情が失われてしまう。

ちょっとわからなかったことがある。娘さんの屍を乗せた緑のドアだが、ニコライさんの父親にも使ったと言っているが、家族の屍を乗せるために、入り口のドアは使われるのか?多分、違う。何か意味があるのだと思う。わからない。

しかし、最後の字幕に、Nikolai Kalugin と娘に捧げる。そして、このモノローグは娘さんを失ったニコライさんの告白を元にして、映画にしたものだと。これを読んだ時、クーッと心に響いた。娘さんを失ったことは世界をうしなったことと同じだと理解した。そして、ニコライさんと奥さんの二人が手を繋いで、娘さんを見送るシーンは悲しみは乗り越えられないかもしれないが、二人で寄り添って生きていこうという意味だと思った。
mom
3.0
幸せな生活が奪われた日。
チェルノブイリ原発事故で取るものも取り敢えず住み慣れた家を離れることになった家族。

アイルランドの葬儀の習わしは知らないけど、故人が家に帰れるようにドアを持ってきたのかな。