こぅ

探偵マーロウのこぅのレビュー・感想・評価

探偵マーロウ(2022年製作の映画)
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「抱かないのなら何をする?
ダンスを」

狙わず偶々の
ハードボイルド③連発の②

レイモンド・チャンドラーの名作、【ロング・グッドバイ】の公認続編として、ジョン・バンヴィルがベンジャミン・ブラック名義で発表した[黒い瞳のブロンド]の映画化で、職人、ニール・ジョーダン監督による、
【ハードボイルド・ミステリー】。


ある日、私立探偵、フィリップ・マーロウ(リーアム・兄さん)の事務所にブロンド美女のクレア(ダイアン・クルーガー)が現れ、“突然姿を消した愛人、ニコ・ピーターソンを探してほしい”と依頼する。
早速調査を開始したマーロウは、映画業界で働いていたその男が、既にひき逃げ事故で殺されていた事実を突き止める。
しかし、クレアはその報告を受け入れず、彼を街で見かけたと明かして調査を続けるよう迫る。
そんなマーロウの前に、やがてハリウッドの闇が大きく立ちはだかるのだったが…。


🙆‍♂️🙅General review (help the chooser)
ボギー、
ロバート・ミッちゃん、エリオット・グールド、ジェームズ・カーンに続いてL・兄さん(70)もマーロウ役を。

フィリップの
構えた探偵事務所に人探しの依頼人が来る導入は、
先日鑑賞の【8㎜】と比べて、これぞ安心安定探偵映画のセオリー通り。

が、早々、
要領を得ない脚本で、導入からスマートさに欠ける⤵︎
そもそも探偵に 死んだ人間の捜索依頼 をする筈が無い。
故にそこ引っ張らず、案の定、30分過ぎにはほぼ判明するも、その後が停滞気味でテンポを削ぐ⤵︎
40分過ぎには 人脈 も広がり出すが、往年の作品のようにやたら多くないのは親切⤴︎

メインは、
ニコの愛人だった依頼人のクレア、
クレアの母、ドロシー(ジェシカ・ラング)、
ニコの妹、リン(ダニエラ・メルヒオール)、
メキシコ人が追うセレーナという女、、
その正体は⁈黒幕より読めまい!!

D・クルーガー(46)は、セクスィ、
J・ラング(73)は、貫禄。

女性キャラ
メインの展開だが、L・兄さんは、誘惑に負けない、硬派/堅物なのが、渋カッコ良い⤴︎
冷静沈着
ながらも要所要所で、つい剛腕っぷりが出ちゃう、乱暴で強靭な兄さんは、いつもの別の作品のキャラ と被るのはご愛嬌。
元刑事という経歴/設定から納得は出来る。

ニコを探す1人、
大物ボス、ルー・ヘンドリックス役のアラン・カミングの凄みと 呆気なさ も印象的。
そのドライバーを勤めていた巨体の黒人、セドリック(アデワレ・アキンヌオイ=アグバジェ)が、後の兄さんの頼もしいパートナーとなって活躍する推しキャラ!

渦中の人が
突然自ら、、には拍子抜けするも、それは重要じゃ無かった。

クライマックスは、
小道具室にて、、黒幕とご対面。
依頼人、クレアがマーロウを雇った 真の目的 とは⁈

全体的に
見せ/説明し過ぎない脚本が特徴で、それをラストにも効かせていて渋い!!

本作、
前半のグダグダや内容(原作古い故)は兎も角、撮影が落ち着いていて、今風でもハードボイルドの再現ムードも良いし、過度な期待をしなければそこそこ楽しめるだろう。
こぅ

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