唯子

ハケンアニメ!の唯子のネタバレレビュー・内容・結末

ハケンアニメ!(2022年製作の映画)
4.2

このレビューはネタバレを含みます

観終わってアイラインなくなった 最高〜

新人アニメ監督が天才監督とぶつかってアニメの覇権を目指すストーリー、なんだけど、その言葉では表しきれないものづくり人の情熱と苦悩、色々なキャラの魅力が詰まってる
働く人、何かを作る人、チームで何かを成し遂げようとしている人、全員に観てほしい 刺さるぞ

ま〜あんまり自分の状況が辛いと視野狭窄していってしまう 新人で経験乏しいなら尚更
でもそこはぐっと堪えて、みんなが自分のことをわかってくれないと嘆く前に自分がみんなのことをわかろうとすること、関係する人たちそれぞれを一人の人間として尊重すること、情熱を失わずに伝え続けること、これらが行える精神的体力を身につけること
そんなの続けられるわけないだろいい加減にしろ!!!!!!!!劇中倒れてる人数が一人なの、もはや奇跡

泣きたくなるような辛いシーンはたくさんあるけど、涙を流す器官がぶっ壊れている仕事人がよく表されていて、どちらかというと大声でキレる
一方泣いてしまうのは尊敬している人に自分の作ったものを褒められたとき、自分の作ったものを子供が楽しんでいるのを見たとき、ふと嬉しいことに直面したとき
プリキュア観てると泣いちゃうもんな わかるよ
ラストのシーン、横顔でちょうど目だけ袖に隠れて見えないの良すぎじゃないですか?邦画の情緒好き

登場人物かなり多いのに、それぞれ魅力が表されてる

行城P:質問に正面から答えない感じ腹立つ〜なんだけど、こんなん善人を引き立たせるスパイスなんだよな ルンルンのラストシーン頂きました
いちごエクレアというわかってるんだかわかっていないんだかわからんチョイス、良い塩梅

王子監督:飄々としながら大胆発言をするところ、いかにも強者!と思わせておきながら、努力を隠すタイプの努力家 好きにならざるをえないわね かっこよすぎる
中村倫也氏といえば飄々キャライメージだけど、だからこそキャラの内に秘められた情熱を見せたときのパワーたるや

群野葵氏:ガチのアイドル声優が演じるのやば
客寄せの意地という点で主人公と通じ合う部分が多かったので、観てる最中早くわかりあってくれ〜君らはわかりあえるんだ〜ってずっと嘆いてた

白井編集:この映画を観るキッカケになった新谷真弓氏 女優が過ぎる アニメ作ってるプロの雰囲気がすごい

その他トウケイ制作陣:抽象的な指示に文句言いたくなる気持ちわかりすぎる でも情熱を持った相手には必ず応えてくれる頼もしさ

原画並澤神:神原画師である面、そうでない面、陰キャである面、色んな面があってなんだか好きになっちゃった 人間みんなそういうものだよな

市役所宗森陽キャ:みんながみんなこういうやつだったら悲しい思いをするオタクはいなくなるかもしれない 陰キャが陰キャたる所以は悲しい過去にあったりするだろ

劇中アニメ観たい〜 一部しか観てないのに最終回で泣きそうになったのなんで?
まどマギを観てる自分がリデルライトの視聴者に被るな…と思ってたらまどマギ制作陣がまじでいて草 主人公、死ぬどころか概念化して宇宙に漂う雰囲気が異常
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