RRRの熟睡のネタバレレビュー・内容・結末

こんなにもナショナリズムの強い映画とは知らなかった。
初のインド映画で楽しみにしていたのですが、フィクションとはいえ植民地支配を舞台にしながら暴力で復讐、解決する結末で結構ショックでした。悪役のラストシーンなんかは見せ方が悪趣味だし…。

子どもを辛い目に遭わせて復讐心を煽ってくるのはずるいですし、昨今の情勢もある中、いろいろ割り切って単純にエンタメとして楽しむことは、私にはできませんでした。
最後にビームが読み書きの教えをラーマに請うたところが唯一の救いです。

もちろん迫力はすごくて、主演の二人はかっこよく見えるシーンもあり、熱演には拍手を送りたいです。
二人で火の海から子どもを助けたシーンが一番よかったかな。

違和感から今のインドのことを調べるきっかけになったのは、よかったです。インドに詳しい方の、この映画の解説も読みました。いろいろと少し遅れている発展途上の地域をターゲットにした作品なんですね。
それに熱狂してる人が世界的に多いのは結構恐怖ですが…。頭空っぽにして見てたらマズくないか。

今度はハッピーで歌と踊り満載のインド映画が観たいなあ。