熟睡

アバターの熟睡のネタバレレビュー・内容・結末

アバター(2009年製作の映画)
3.0

このレビューはネタバレを含みます

んん?
自然とともに生きるナヴィの生き方や価値観に散々尺を割いたのに、結局殺し合うのか…
自然と人間の話のように見せかけた、人間と人間の戦争の話でした。どちらも同じくらい殺し合います。

主人公が争いのどちらの味方につくかの二者択一の時点で、もののけ姫とはちょっと次元が別。
せめてナヴィになる覚悟として、主人公が葛藤の末に侵略側のボスを殺めるのかと思いきや、そんなこともなく都合よくよろめいてナヴィに殺させる決着の仕方にも製作陣の逃げを感じました。

エイワは敵味方なく人類や命を超越した神のような存在かと思いきや、ナヴィ側の味方になって野生生物を派遣して戦争に参加してくれたんだ…とか、いろいろ"人間"のご都合主義を感じてしまった。
野生の生き物ってあんなに森を破壊される前に、人間より早く危険を感じ取って逃げたり攻撃したりするのでは?全体的に、自然や動物を舐めてる感じが漂います。

東洋の価値観にすり寄ったように見せて、結局アメリカがつくった映画という感じ。

単純に、異世界の映像や闘いの迫力を楽しむ映画かな。
頭空っぽで見る分には面白い映画だと思います。
熟睡

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