湯林檎

RRRの湯林檎のレビュー・感想・評価

RRR(2022年製作の映画)
4.1
だいぶのご無沙汰、お久しぶりです💦  
そして2023年よろしくです☺️

最後の投稿から約8ヶ月の間投稿がなかったのは単純に特に観たいと思った映画がなかったからです😔 
※とは言ってもぼちぼち最新の映画情報はチェックしていました♪

さて、話題を戻すとだいぶ遅れて今作を観に行くことができました😆🇮🇳
インド映画ほぼ初見で独特のノリや演出についていけるか少し不安だったけど、意外にもつい行けていたという笑
おそらく舞台演劇やミュージカル映画に慣れている人ならあまり抵抗感を感じないのかなと思った。   

まず面白かったのはとにかく主人公2人の強さ!笑 
その人間離れしたチート級の強さっぷりには最初こそは心の中でツッコミ入れていたのの、後半になるにつれてリアリティなんてどうでも良いと思ってしまう感覚になってしまう恐ろしさ(笑)

それから演出の大袈裟さ、いちいちドラマティックにスローモーションになるところが少年ジャンプのバトル漫画を忠実に実写化したかのようでとても新鮮だった。
そもそもラーマーヤナ、マハーバーラタといったインドの古典的叙事詩を元ネタの1つに取り入れているとのことなので劇画的な雰囲気があるのも納得。実際にラーマの許嫁の名前はシータという時点で神話的な演出にしたかったのだろうと思った。


⚠️ここから先はネタバレを含むので注意




個人的に最も熱かったシーンは後半のクライマックスのうちの一つの森林の中でラーマ&ビームVS英国人数十人の戦い。
特に足を怪我していたはずのラーマが急に覚醒してラーマーヤナの“ラーマ王子”になって炎の矢を放つところが無駄にかっこよくて面白かった🤣笑 やっぱり人間辞めちゃったのかww
もちろんビームもちゃんと覚醒して神(多分マハーバーラタのビーマ王子)になっていたのだけどw

そして何よりも、既に半年以上前から上映しているにも関わらず日本でこんなにもロングランヒットとなっているのは純粋に凄いと思う。
多くの人が言うように、この映画の脚本自体は支離滅裂だが舞台となった植民地時代の酷い現実もきちんと描いている。そしてインドの実在した英雄をモデルにして神話、音楽や舞踊をふんだんに取り入れて母国への賛歌をダイレクトに感じることができる。
現実とファンタジーの塩梅がとても良い感じに出来上がっているので適度に感情移入がしやすく楽しめる、理想的な映画だと思う。
湯林檎

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