ここ10年ぐらいの中では面白かった方ではある。
まずここ10年の映画の犯人で記憶に残ってる人がおらん。本作の犯人は良いキャラしてたんじゃないかしらん。
でもまあ爆弾、赤と青モチーフと時計仕掛けの摩天楼と比べてくれと言わんばかりの作品なので比べる。
時計仕掛けの摩天楼は赤切るか青切るかって超古典的な話をコナンらしく面白く見せていて解決としても非常に素晴らしいものがあった。
それに比べると本作はごり押しだし、あの首についた輪っか爆弾の処理は拍子抜けしすぎた。あれはつまんなすぎや。
犯人がやってることも規模は大きいのに狂気に欠ける。こだま監督作の犯人の本人にしか絶対わからない動機こそ映画的なスケールと言えるし現代的でもあるんじゃないか。
てかあの義賊みたいな人らは最後だけ共闘してたけどちゃんと罰せられるんか。こういう映画で善悪の線引き曖昧だとそれが犯人のキャラも弱くする。
ラブコメも本筋と関係ないからマジでスピンオフ漫画だけでやってくれという気がしたし、退屈な時間は割と多めな作品。
コナンは今連載が15年ぶりぐらいにクソ面白くなってるので、今年の映画はマジで頼む。
