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ロスバンドのbabyのレビュー・感想・評価

ロスバンド(2018年製作の映画)
4.0
思いがけない暖かさと優しさと
夢へと向かう眼差しに涙した。

この作品は実は予告から期待度
100%で向かった作品だったので
正直不安でした。
ただ、この作品の暖かさとユーモアに
触れてただただ素直な気持ちで
涙が出た。とても大人とは言えない
まだまだ小さな4人のロードムービー。
でもその中には大人よりも
大人な励まし合いや相手をそっと
思いながら好きな事へと向かう気持ちや
冒険があった気がした。

それに大人は翻弄される。
ただ、翻弄されるのは自らが
自分しか見えていなくて、周りが
見えなくなっているからだと
この作品は教えてくれる。
彼らの中には喧嘩や、隠し事があっても
それを素直に伝える勇気や、
素直に受け入れる勇気、
そっと前へ行かせる勇気、
みんなの勇気を踏み躙らない
グッと待つ優しさ。
色んな勇気と素直さがあった。
その数々の彼らの道を見ていると
私はまだまだだな。と励まされる。

こういう真っ直ぐな作品を観ると
シンプルに自分のことを見直せるし、
シンプルに元気が出る。

それと、ノルウェーの素晴らしく
広大な自然と、言葉の響きが
めちゃくちゃ心地よかった。
茶目っ気たっぷりの大人達の姿も
すごく素敵だったし、一貫してこの作品の
色味が感じられる作品だった。
好きです。
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