何に重ねたのだろう。
わからないけど途中一度観るのをやめにして、ぼーっと考えていたら涙が出ていた。
わたしはどちらにも当てはまるような人ではない。もともと家の育ちが良いわけでもなければ、反対に上京もしていないし家族の都合で何かの選択を強いられたこともない。ただ、彼女たちの表面的な要因からくる不安やモヤモヤではなく、内面的な不安を映す一場面に共感したことははっきりわかる。
今のわたしは、華子ちゃんが婚約者と初めて会ったときの夜。あのシーンで頭がぼーっとなった。わたしもあんな状況なのかもしれない。2人の間の距離感ははじめから異なっていたんじゃないかって。
そこに不安を抱えていることに気づかなかったわたしが、あのシーンを観たことによって少しだけ客観的になった。
だからと言って、すぐにどうこうする話ではないけど、このモヤモヤの原因はここにあったのか。わたし、不安だったんだな。って少しだけそのことに対して涙を流せたことで軽くなった気がしたの。
この映画には、生きづらさを抱えている人すべて(＝みんな)重なるところがあるんじゃないかな？
それでも目の前の景色が明るくなる瞬間もあって、また暗くなってしまう瞬間もある。
けど、何かを手放したからって全てを手放すわけではない。もう少しだけ心を軽くして生きていくのがいいのかも。
