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ガール・ピクチャーのbabyのレビュー・感想・評価

ガール・ピクチャー(2022年製作の映画)
4.2
この映画に救われた。
自分も気付かない間に映画に助けを求めていたみたい。この映画を観ていろんな場面で涙が出たのは、きっと不完全でもいいことを伝えてくれていたから。彼女たちは完璧とは程遠いところにいて、自分自身を模索しながら自分自身にモヤモヤしている。
それでもとびきりの嬉しいことがあったり、悲しいことに追い打ちをかけて辛くしちゃったり。短期間の間にこれだけの波がある。

それでも最後までちょっとずつ自分に素直になって人と向き合って、寄り添って、理解しあって。その姿が本当にひたむきで嬉しくなった。

彼女たちがスクリーンの中で、もがきながらも不器用ながらも自分や大切な人へと向かう姿は、私からしたら救いになる。
彼女たちがこの世界で生き続けていると思うと嬉しいから。私も嬉しいことにめちゃくちゃ喜んで、悲しいことがある時にはたくさん悲しんでいいんだって思えるから。
完璧じゃなくていいし、完璧なんてないんだよって優しく教えてくれる。それでもいいことあるよって。

結局は自分しか自分の全てを知らないからこそ、他の人に慰めてもらうより時として映画みたいに誰かの気持ちに触れた方が心が癒える時がある。

この映画に今会えたから少し気持ちが軽くなった。久しぶりに感情と映画がピタッとハマったの。その出会いが1番嬉しかった。
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