しゅう

ロスバンドのしゅうのレビュー・感想・評価

ロスバンド(2018年製作の映画)
3.4
字幕版を鑑賞。

GW最終日、観て疲れない爽やかな映画を選ぼうなんて日和った考えが良くなかったのか。

メインとなるバンドメンバー4人のルックス、佇まいや俳優の演技は良いが、各々のキャラクターの背景が描き込み不足の為、バンドワゴンの道中で起こる様々なエピソードに深みが出ない。

そもそもロックバンドのボーカルにカラオケ的な"上手さ"を求めるのも違和感があるし、最後のコンテストの演奏によってグリムの両親の不和やマッティンと父親との葛藤が何となく解消されるのも安易に感じられる。

そういう点において、溢れんばかりの音楽愛を持ちながら、それで人生の問題を解決したりはしないジョン・カーニー映画のビターな味わいには遠く及ばない。
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