akihiko810

ロスバンドのakihiko810のレビュー・感想・評価

ロスバンド(2018年製作の映画)
4.0
ノルウェー、スウェーデン映画

両親の不仲に心を痛めるドラム担当のグリムと、思い込みが激しい音痴のギター兼ボーカルのアクセルの二人からなるバンド「ロスバンド・イモターレ」。ノルウェー・ロック大会に出場するため、9歳のチェロ少女ティルダと、近所の名ドライバー、マッティンを伴って、北の果ての町、トロムソを目指すが・・。果たして4人は無事、トロムソに辿り着いてロック大会で演奏することができるのか!?

これはこれは、まっとうに作られた青春音楽×ロードムービー・コメディ映画!
青春バンド映画は傑作が多いが、本作も傑作。問題(孤独など)を抱える彼らも、音楽をやってるときだけは自由。
それをロードムービーで仕立て上げるのだから、面白くないわけがない。
かつてミュージシャンでドラマーだった男が「今はロックなんて時代じゃない。バンドなんて、ただの壮大で無謀な憧れ」みたく言われるが、彼らにとってはそんなの関係ない。最後のコンサートで、素晴らしいドラムソロを披露して彼らの回答を出すさまにはぐっときた。

物語としては、まっとうで王道のコメディで、よき。
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