聞いていたラジオで紹介されていたのが気になって鑑賞。
平塚さんの映画館が配給しているぐらいだから、この映画に対する本気さが伝わってくる。
しかし、個人的には、この映画のタイトルがストンと来なかったな。
「こころ」と言うまでに、ことばを超えたやり取りをされていたのか、?なんて考えてしまった。
しかし、これは私が一回しか見てないからだと思う。パンフレットの中で言っているように、複数回見て、やっと味のある映画に感じられるのかもしれない。
まぁ、登場人物がまぁまぁ多いし、映画の構造がドキュメンタリー映像との二重構成になっているから、一回で見てストンと落ちてくる映画ではないのだと思う。
いや、自分のような田舎者には都会に来て一度見るのが精一杯でありましたー。
しかし、パンフレットを熟読したところ、このタイトルが言おうとしていることがわかったと思う。ことばの向こう側に広がる文脈、そこに漂う感情についての話だったと思う。
簡単に言えば視覚障害者の言語を、聴覚障害者用に伝えることが主軸にある映画だったんだけど、言葉では簡単に見えて、実際はかなりの努力を強いられたと思う。
人間と人間が会話するに至って、どのような方法で感情を伝い合えるのか、最終的にはそんなことを考えていた。
先日、ダイアローグインザダークをやったばかりだったので、個人的にも身近なテーマ。
しかし、それこそ言葉の向こう側にある難しさを描いており、安直にいい映画だ!なんて言えなかったのでこの評価。
私が映画を見る理由は、映像風景を文字情報に起こす訓練である、というのも実はあります。