オンライン試写にて
大学生たちの恋愛模様を描いた会話劇主体の作品。
時代性は意識的にあまり取り入れず、普遍的なものを目指したとは木村監督談だが、出てくる登場人物たちの悩みもまた、普遍的なものだ。
自分の夢と、恋人と。
なぜこんな人を好きになるか、離れられない、それでもその人を受け止めるか。
前作公開時に会話劇主体の恋愛ものということで今泉監督や濱口監督の名前を出されて、その後見るようになったとのことだ。
ゆっくりとしたリズムで会話だけで2時間興味を持たせるところまでまだ成熟しきってはいないが、今後監督がどのような発展を遂げていくか気になるところだ。
登場人物たちも、あるある、いそうではあるのだが、じゃあすごく魅力的な人物でキュンと出来るかと言われるとまだそこまでではない。
いそうなところから脱却してひと匙なにかスパイス、引っかかりがあるようなものを見てみたい。