1985年~1986年にTV放送された『機動戦士Ζガンダム』(全50話)を再編集すると共に、完全新規カットも追加して、全3部構成で映画化した作品で、本作はその第1部にあたります。
元になったエピソードは以下の通りとなっています。
第1話「黒いガンダム」、
第2話「旅立ち」、
第3話「カプセルの中」、
第4話「エマの脱走」、
第5話「父と子と・・・」、
第6話「地球圏へ」、
第7話「サイド1の脱出」、
第10話「再会」、
第11話「大気圏突入」、
第12話「ジャブローの風」、
第13話「シャトル発進」、
第14話「アムロ再び」
映画の舞台は宇宙世紀0087、『機動戦士ガンダム』での一年戦争から7年が経過した世界。
クワトロ・バジーナ大尉と名前を変えたシャア・アズナブルが、ティターンズのガンダム開発情報をキャッチしコロニー「グリーン・ノア」に潜入し、カミーユ・ビダンと出会うところから、地球にてアムロ・レイに再会するまでを描いています。
サブタイトルで「A New Translation」(新訳)と銘打っている通り、多少話の内容が変化しています。また、既存のテレビ放映分と完全新規カットが混在していて、確かに絵の違いは感じるのですが、「エイジング」という技術でカットを馴染ませているので、結構スムーズに鑑賞できました。
ただ、第1話~第14話の内容を95分にまとめているので、駆け足感は否めません。なので、カミーユの宿敵ジェリド・メサ中尉が、短時間に違うモビルスーツで登場します。
また、主たる登場人物については、テレビ版と同じ声優さんが担当していますが、カミーユの幼馴染ファ・ユイリィ役は、テレビ版の声優である松岡ミユキさんが引退されていた関係で本作では新井里美さんに変更されています。