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オッペンハイマーのyutaのレビュー・感想・評価

オッペンハイマー(2023年製作の映画)
3.0
第二次世界大戦中に「マンハッタン計画」を主導した天才科学者であるJ・ロバート・オッペンハイマーの栄光と没落を描いた作品。監督は、クリストファー・ノーラン監督、主演は、「バットマン」三部作などノーラン監督作品常連のキリアン・マーフィさんが初めて主演に抜擢されました。本作は、本年度アカデミー賞にて最多7部門を受賞しました。

ノーラン監督の作品と言えば、「インセプション」(2010年)や「テネット」(2020年)に代表される様な、時間と空間を駆使した壮大な作品を思い浮かべますが、本作はそれらとは違い事実に基づいたリアリズム、人間ドラマを重視した造りになっていました。

前半は、オッペンハイマー(キリアン・マーフィさん)が核爆弾を作り上げるプロセスを中心に、後半は核爆弾投下の惨状を知り苦悩した彼が、冷戦時代に突入し、核開発競争を懸念したことにより、赤狩りに巻き込まれていく様が描かれています。

後半に登場するオッペンハイマーの宿敵とも言える海軍少将ルイス・ストローズ(ロバート・ダウニー・Jr.さん)の狡猾ぶりが、インパクト大でした。後半のドロドロした展開は、自分的にはあまり好きではなかったかな…
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