じゅんふう

恋は光のじゅんふうのネタバレレビュー・内容・結末

恋は光(2022年製作の映画)
3.5

このレビューはネタバレを含みます

原作を読み終えた勢いで観たけども、映画よりドラマ化の方がよかったんじゃないかと思いました。
漫画では西条も東雲さんも面倒くさいくらい哲学や持論や推察を重ねに重ねて、もどかしいぐらいゆっくりに仲が進展していくということに魅力があるのに、映画の2時間というスピード感に収めようとすると急ぎ足になってしまうので、東雲さんの魅力や物語の色合いがどうしても薄くなってしまう。
なので思いの濃さが違う分、原作とは違う流れになるのも、映画としては納得できてしまう。演出はうまかった。
大洲とのSNSのくだりを削るために画家に設定変えたり先輩は出すけどエピソードは省略したりとの相違点が良かった。
一番好きなオリジナルの演出は、映画の開始早々、スローな映像で宿木が飲み物をかけられるシーンで、一気に引き込まれる演出だった
ただ、原作での宿木の苦悩や報われそうで報われない、宿木にもちゃんとスポットが当てられるところが好きではあったのに、映画では引っ掻き回すだけであとは蚊帳の外なのが微妙だと思ってしまった。
やっぱり、映画の「2時間に収める」って難しいなと改めて思わされる。
じゅんふう

じゅんふう