みかみ

サバカン SABAKANのみかみのレビュー・感想・評価

サバカン SABAKAN(2022年製作の映画)
3.5
小説家の主人公が幼少期を小説にしてモノローグが始まり、回想として子供たちがでてきてジュブナイル映画が始まるというSTAND BY MEの完全オマージュ映画。
役者も良かったし、画音も良かったけど、作りが商業映画で演出面が好みじゃなかった。ドラマのように分かりやすく親切にファミリー向けに作られている印象だった。

登場人物のキャラクターはみんな良かったし、芝居も自然だった。竹原ピストルの父ちゃんはズルい。
八村君の金原も登場機会は少ないが映画の中で一番カッコいいキャラで、帽子を渡すアクションは完全にシャンクス。

脚本はベタで展開も読めてしまったが、無難に良い話。

携帯ラジオから音楽が流れ、そこからBGMとして昇華しつつ旅路の空撮を見せるところは、モノラルからステレオへの広げ方も気持ちよくて好みだった。
録音も夏の屋外かつ子供たちの衣装もペラペラのタンクトップ一枚で、難しそうだがクオリティの高い仕上がりだった。

エンドロール途中のドローン?クレーン?の映像は美しくて最高だった。
エンドロール後の映像は冷めた。

2022 No.39
みかみ

みかみ