90年代に国連加盟の根回しためにアフリカに駐在していた韓国と北朝鮮が、内乱に巻き込まれながら脱出を試みる話。
どの程度脚色されているのかは分からないが、事実に基づいているならば中々ドラマティックなストーリーだった。
『愛の不時着』に通ずるような韓国と北朝鮮のいがみ合いと協力の対比が楽しめる他、アフリカのロケーションや風土の新鮮さ、戦争描写のダイナミックさなどストーリー的にも技術的にもすごい映画。
韓国が作っているだけあって、ちょっと内容は韓国寄りで北朝鮮が悪者みたいに描写されている。
北朝鮮側が、子供の目線を手で隠すシーンが途中と最後に出てくるが、1回目と2回目の意味合いの対比で泣いた。素晴らしい演出。
後半のカーチェイスシーンの撮影は凄まじい。ハリウッド顔負けの内容だった。
サウンドデザインは、サラウンドをうまく使ってアフリカの空気感が伝わってきた。特に銃撃シーンのサラウンドは圧巻で、頭を抱えてしゃがみ込みたくなるような迫力だった。
2022 No.33