ククレ

エブリシング・エブリウェア・オール・アット・ワンスのククレのネタバレレビュー・内容・結末

2.1

このレビューはネタバレを含みます

タイトルと同様、とても冗長でついて行くのがやっと…疲れた…。

「スパイダーバース」とか「Dr.ストレンジ」の時も思ったが、マルチバース物は情報の洪水のようになるから頭がこんがらがる!
「アカデミー賞最多ノミネート」だから観に行く人は多いと思うが、万人受けしないカルト的なSFコメディだと思う…。

以下はネタバレ…








こういう荒唐無稽なSFは、世界観とか設定の「辻褄があっているかどうか」がとても重要だと思っている。それらがかなりいい加減だと思う。まぁ、破綻していてもセンスが自分に合っていればいいんやけど…合いませんでした。後半は「早く終わらへんかな…」って考えてた。

①壮大な話なのに、舞台のほとんどは税務署とコインランドリー。ストーリーは倦怠期の夫や反抗期の娘との和解、という狭い世界でしかない。全宇宙の話なのに広がりが感じられず、閉塞感があった。
②コメディ部分が下品でナンセンス。ケツに置物突っ込んだり、ゲロぶちまけたり…。フルチンガードマンの股間はぼかされてたけど、娘が振り回す「大人のおもちゃ」はいいの?
③設定がおかしくなってくる。指がソーセージとか、アライグマに操られてるとかわけわからん。一番疑問だったのは、生命が誕生しなかった世界で岩になって話してるところ。それはおかしい。ルールが崩壊してませんか?
④ポリコレが強い。LGBT及び中国に配慮しまくり。それなのに、白人女性を「大鼻」って言うのはいいのか?人種の身体的特徴を揶揄するのは差別だったはず。その女性が犬を振り回す動物虐待にも呆れた…。白人を批判したいのかな?

「やっぱりアカデミー賞には政治的な思惑が絡んでるんだろうな」って実感できる。毎年そう感じるけど、近年は特に隠さなくなってきてるな。

良かった点は、キー・ホイ・クァンさんが見れたところだけやね。ウエストポーチヌンチャクは最高ですわ!ずっと俳優業から遠ざかってたんやね〜。「グーニーズ」「魔宮の伝説」のイメージが残ってて嬉しかったな。
ククレ

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