ククレ

猿の惑星/キングダムのククレのネタバレレビュー・内容・結末

猿の惑星/キングダム(2024年製作の映画)
2.9

このレビューはネタバレを含みます

「猿の惑星」はオリジナルの5作もティム・バートン版も全て観てる。シーザー三部作は、「ジェネシス」はとても好きやけど、以降はそんなに楽しめへんかってん。もう続編はいらんで…と思ってた。

前作は2017年やったんやね…。「コロナパンデミック前」ということに今更ながら気付いた。「人類が自ら作ったウイルスのせいでエイプ達に蹂躙されてしまう」という設定は、今考えるとリアルで恐ろしいよな。

でも、今作の感想としては、やっぱり「もう見飽きた」としか言えない。きっと続編も作られるんやろうけど、同じ展開の繰り返しになるんやないかな?

以下はネタバレ…






ポリコレでがんじがらめになってるハリウッドとしては、「脳筋ゴリラ」「賢人オランウータン」とかのエイプの「記号的な区別」はとても扱い易いんやろうな、とか考えながら観てた。

シーザーはすっかり「神様」になってるんやね。教義を都合よく曲解する暴君が出てくる。「あの窓」が基になってるマークがシンボルになってるで。

ストーリーの素地はベタやわ。「強国に村を焼き払われて家族を奪われる」「物知りの年長者から教えを受けるが殺される」「実は人類は密かに発展していた」とか…どこかで見たことのある展開やで。ネタ切れなんやろな。

そもそも、「エイプさん文明」は300年も経ってるのに全然発展してないやんけ。未だ文盲のままやから、人類の遺した科学技術を使いこなせないんやね。
人類も、メイが取ってきたハードディスクを接続してやっと通信できたって…。今まで何してたんや?それに、あんなボロボロのパラボラで通信できるのか?300年も経ってるのに人工衛星はまだ飛んでるのか?人類みんな声が出なくなってた設定はどうなったの?

多分、次回作では「科学力を取り戻した人類」VS「原始的なエイプ」になるんやろうけど…もう飽きました。散々、シーザー三部作でやり尽くした感があるねん。オリジナルみたいに「核戦争でみーんな滅亡」してしまうんやろうか?

そんなことよりも、もうCGと実写の区別がつかなくなってることに危機感を覚えた。エイプ達の動きのみならず、表情なんかも人間以上では?とても表現力が豊か。

去年、ハリウッドの俳優達がストライキしてたけど、すでに生身の人間がいなくても映画が作られてるのは間違いないで…。
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