よ

エブリシング・エブリウェア・オール・アット・ワンスのよのネタバレレビュー・内容・結末

4.5

このレビューはネタバレを含みます

こないだ髪を切ってもらった美容師が喋れば喋るほどマジで好みの合わない人だった。で、その人がこの映画を酷評してたので期待して見たら、案の定めちゃくちゃ良かった。

ヘンテコな映画ではあるが、映像は見応えがあるし、笑える部分がたくさんあるし、しかも泣ける。ここ最近見た映画で一番泣いた。しかも笑った10秒後に涙目になったりするから、そういった意味でもヘンテコな映画だった。

というか、「ヘンテコな映画」と一括りに言ってしまうのもちょっと違う気もする。
「ヘンテコな映画」には、天然のヘンテコと作られたヘンテコがあるけど、この映画は恐らく後者。
その作られたヘンテコさに、悪い意味でのあざとさを感じてしまったことも確か。例えば随所にアニメーションや特殊な映像を差し込んだり、石が会話するシーンなんてとてもあざとい……。
サブカルに興味のない一般層が手軽にオシャレな気分に浸れるあざとさとも取れる。

ただ、そのあざとさも引っくるめて、ここ最近見た映画の中では一番感情を動かされるいい映画であったことは、もう間違いない。
作られたヘンテコなので、一見突飛にみえる物語や映像も、最後までちゃんとコントロールされてて破綻がない。
単純に物語も映像も見てて楽しい!
コメディもアクションも泣けるとこも全部クオリティが高い!!
これは面白いもう一度みたい!と思えたので、自分的にはあざとさもわかった上での名作認定です。
それと同時にやっぱり僕は家族物は涙腺弱くなるってのがよくわかった。

でも映画館で、右隣の人は僕と同じようにアガッてたけど、左隣は爆睡してたので、人を選ぶ映画ではあると思う。
よ