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エブリシング・エブリウェア・オール・アット・ワンスのshoooooのレビュー・感想・評価

3.9
アカデミー賞っぽさはないけど、結構楽しめた。

マルチバースものは初鑑賞だけど、複数の世界線がリンクしつつ、ちょっとした気持ちのいい伏線回収などもあり、設定やシナリオは面白い点が多かった。

主人公の中年女性エブリンをはじめ、ルックスも普通だし物語開始時の状況もイケてない人物ばかりだけど、ストーリーが展開していくうちにどんどんカッコよく魅力的に見えてくる。

ただカッコいい映画のまま完成させても良さそうだが、あえてシュールさやナンセンスさをぶち込んでくるのが本作のユニークなところ。
壮大な世界設定や巧妙な脚本を用意しながら、自ら馬鹿馬鹿しい要素で破調していく大胆さは、オフビート好きとしては結構好み。(だけど賛否は分かれそう)
レミーの美味しいレストランのパロディとか、指がソーセージの世界線とか、ほんとバカらしい場面が、シリアスで緻密な場面に闖入してくるこの映画は、カオスの一言に尽きる。

(ウェイモンドがインディジョーンズに出てた子役だったと鑑賞後に知った。感慨深い…)
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