エジャ丼

エブリシング・エブリウェア・オール・アット・ワンスのエジャ丼のレビュー・感想・評価

4.0
「ようこそ、最先端のカオスへ。」

エヴリンは家族でコインランドリーを営むごく普通の女性だったが、破産の危機、夫との離婚、反抗期の娘など様々な困難に押しつぶされそうになる。しかしある日、夫ウェイモンドに突然並行世界に連れて行かれたエヴリンは、覚醒したカンフーの力で、全人類を救う戦いに臨むことになる。

映画界、空前のマルチバースブームでしょうか。『ノーウェイホーム』の衝撃からおよそ一年、今度はごく普通のアジア系のおばちゃんが、いろんな世界線の自分と巡り合い、世界を救う。コンセプトははちゃめちゃで、なんせ人々が“マルチバース”というものに馴染みがないものだから、正直わかりづらい。けどそれ以上に今までにない映像体験をもたらしてくれた。面白かった。

自分の選択が全て間違ってる気がする…と思ったことは正直ないけれど、一つ一つを噛み締めて、これが自分の人生だと誇れるものにしていきたいですね。