このレビューはネタバレを含みます
ど真面目で昔ながらの価値観を持つ主人公は、税金問題や家族との葛藤にまみれた悲惨な日常に追われている。
くだらないことをトリガーに、別の世界線を生きる自分にジャンプをすることで、あらゆる人生を経験し、技能を習得していく。
娘の姿をしたラスボスも同様に、あらゆる世界線の自分を体験し尽くした結果、絶望し破滅を望むが、主人公は逆に厳しい現実を生きていく希望を見出す。
全世界線を見つめながら生きる主人公は、多様な価値観を手に入れ、葛藤していた娘や夫との関係を修復するが、夢見心地の心ここに在らず人間となる。