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すずめの戸締まりのDKのレビュー・感想・評価

すずめの戸締まり(2022年製作の映画)
4.2
数年前に福島の帰宅困難エリアをとおり仙台まで車で北上した時のことは、忘れられない記憶で、今回この映画で追体験したような気がしました。
ロードサイトの店は当時のまま朽ち果て、あるがままを晒す光景は、蓋をすることさえ許されなかった凄まじい惨事を象徴するようでショックを受けたのをよく覚えているし、これが忘れられないってことだ。

新海監督がそれをどう捉え咀嚼し作品にするのか、窺い知れないほどの考察と思料があった結果なんだと思って受け取った.
観る人によりいろんな評価があっていいと思う。私は観てよかったと思いました。
時とともに風化していくのは避けられない。忘れてはいけないことや、苦しむ人たちに思いを馳せるのには、こういうエンタメがある作品以上のアプローチはないようにも思う。
これ以上ないくらいの難しいテーマじゃないだろうかと思い、やはり何かを受け取った気がしました。
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