よーすけカサブランカス

すずめの戸締まりのよーすけカサブランカスのレビュー・感想・評価

すずめの戸締まり(2022年製作の映画)
4.1
一子相伝的な息子が被災地となる場所を全国行脚して、その過程で神の一部となるのを「生きたい」と否定させるなんて反天○的だし、311の被害映像をわりとそっくりそのまま出すし、相当野心的な作品には違いない。面白かったか以前にその「うわ、やりやがった」という感想が前に出る。
主人公は稀に見る行動力の塊だが、神になろうとする者を引き留めるにはそれほどの精神が必要ということ。
「君の名は」から続く、オカルトにも接近する民俗学とビルドゥングスロマンの接続。ああ、国民作家ってこういうことか、と改めて思う感じ。