Aya

すずめの戸締まりのAyaのレビュー・感想・評価

すずめの戸締まり(2022年製作の映画)
3.2
期待してたよりは面白かったです。
が、やはり語るべきことを語りきれずに終わってる感じはあるので辛辣に言うとジブリ的な言い伝えや歴史から話を膨らませたかったジブリ”風”ファンタジー作品といったところですかね。突然のルージュの伝言とかも謎w

「世界がどうなっても自分たちが幸せならそれで大丈夫!」という1ミリも共感出来ない価値観を見せつけられた天気の子と比べると、世界を犠牲にして自分たちが生き残ろうとはしなかった今作は良かったかな(笑)

関東大震災や東日本大地震や南海トラフ地震など日本における地震の歴史や恐怖含む価値観を理解していないとわからないストーリーだと思うので、あまり海外ではウケないと思いました。東日本大地震とは一言も語らないのでその辺を知らない今のお子さん達は何を指しているのか理解できないのではないかと。。

あと、あそこまでたくさん緊急地震警報を聞かされると良い気持ちにはならないですね…もろに体験したことがある方達は見れない人もいるのではないかと思います…

挙げるとキリがないですが、
・閉じ師が何なのか
・なんで右大臣左大臣なのか
・なぜ猫なのか・みみずなのか
・なぜすずめはあのようなことができるのか
色々何も語らないし触れられないし、そもそもこの作品で何か訴えたいものは感じられず特に感動の余韻とかも無かったので、私の中ではやはり君の名は。は超えられてないかな。
そして当然ながら雰囲気出したかったジブリやエヴァには遠く及ばず。
Aya

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