このレビューはネタバレを含みます
主役の声優お二人の演技がとても良かった。
特に松村さんはプロモーションも兼ねたキャスティングだと言われても仕方がないポジションだが、浮世離れしたイケメンキャラとの相性がすごく良かった。椅子の姿の間はシュールなシーンが多いので、イケボイスがギャップになって良かったですね。
母と家(故郷)を亡くし、遠い地でどこかふわふわした生き方をしていたすずめの描写はとてもリアルに感じた。
頻繁にGoogleマップを見る癖。本来居るべき場所から遠くに来てしまったという想いがずっとあるのだと思う。10年経ってもどこか心は遠くにあって浮ついている感じ。最後の行ってきますの言葉ですずめの人生が始まったことが分かり安堵した。
生きるか死ぬかは運。岩手出身で親戚を亡くした身として全く同じことを当時感じていた。生き残ってしまったが故の、故人への申し訳なさもあったのだろう。2人が生きたいと願うラストシーンにどこか背中を押されたように感じた。