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すずめの戸締まりのファントムのレビュー・感想・評価

すずめの戸締まり(2022年製作の映画)
5.0
扱う題材が題材だからか…今回は新海監督はあえてクセを出さなかったというか、トリックを減らして観やすい映画にしたのかな。設定がぶっ飛んでるのはもうすいません、あんまり触れないでおきます。正直、この題材を持ってこられちゃうと、もっと感動ポルノにしようと思ったら出来ると思うし、やりたくなっちゃう部分もあるとは思うんですよね。しかし、それは自分の仕事じゃないということなんでしょう。ただ、10年前にこういうことがあったんですよと、その当時の女の子も大きくなったけど、色々なものを抱えて大きくなったんだよと、そんな子たちがみんなの隣にもいるかもしれませんよと、行ってらっしゃいも、行ってきますも当たり前じゃないんだよと、節目に少し振り返って考えてみませんか、思い出してみませんかと、そんなぐらいの作品なのかなぁと。間違ってたらとってもすいませんなんですけども。すいません。
自分は3.11の当時は中学生で、起こったことの現実味もなく、その後もニュースで見る程度の知識で10年以上が経ってしまったんですが、当時やその後のことをもう少し知ろうと思える映画でした。個人的にはいい形で出会えた作品です。

【5/27 4.8→5.0に変更】
おかえりなさい。のポスターと新海監督の舞台挨拶(終映観に行きました)から、自分の中で一応の答え合わせにはなったので…解釈違ってたらすいません、の意味で4.8にしてたのを5.0にしました。色々考えさせられる話なんですけど、根っこはシンプルなんだよねこの映画。行ってきますと行ってらっしゃい、おかえりなさいとただいまは大切な人にちゃんと言おう!当たり前のことじゃないよ!
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