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すずめの戸締まりのshuttiのレビュー・感想・評価

すずめの戸締まり(2022年製作の映画)
3.5
厄災は扉の向こうにに潜む「ミミズ」によって引き起こされ、扉を超えてコチラの世界にミミズが顔を出さない様に「かなめ石」や「閉じ士」が存在するという、迷信で言う様な世界のお話。

すずめは、3.11の震災で母の死を目の当たりにし、凍える平野で自身も九死に一生を得ている。ソウタもおそらく父の死を目の当たりにしている。(自らの手で殺したのかもしれない)その様な死と関わる人々には、「ミミズ」や「常世」が見えるのだろう。

なぜ、ダイジンがソウタを嫌いと言ったのか、ソウタの祖父が、サダイジン面識があるのか。ソウタを仮杭にして、ダイジンとサダイジンが解放されたのはなぜか。と言った部分が不可解で、作中で言及されなかったのが不満。

天気の子は、雨と少女の存在そのものがトレードオフの関係にある残酷さが、良かったが、本作はかなめ石により失うものがダイジン(神)であり、あまり考えさせられることが無く、その辺りも不満だった。
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