ベル

すずめの戸締まりのベルのネタバレレビュー・内容・結末

すずめの戸締まり(2022年製作の映画)
3.4

このレビューはネタバレを含みます

相変わらず映像がとんでもなく綺麗だし、“ミミズ”が空を覆う所は気味の悪さも感じる程。

冒頭、鈴芽と草太が出会った所からは何だか物凄くワチャワチャと言うか、忙しなく進んだ感じで個人的に前半は感情移入とか上手く出来なかったんだけど、ダイジンが可愛い事は確か。悪い猫だと思ってたけど、実際は神様で良い猫だったのね。ダイジンを追い掛ける椅子と人間は何かシュールだけど。鈴芽に「大嫌い!」って言われたダイジンが出会った時みたくガリガリになる所と、最後「ありがとう!」って言われてまた元気になってふわふわの猫に戻るダイジンの素直で豊かな感情が好き。

この映画の影(?)の主人公は芹澤さんだと思ってる!芹澤さんのキャラが最高✨車内で『ルージュの伝言』が流れるのも良き。

結構“死”直接的な言葉とか、震災の画とか、頻繁に鳴る地震アラームとか、風化させてはいけない、あの出来事を忘れてはいけない、ってメッセージなんだと思うけど結構怖くなる。
「行ってきます。」の後帰って来る事が出来なかった人達が沢山居たんだよな、

廃墟となった場所には人々の記憶や想いが溢れてて、扉を閉める時にそれが見えるのもまた辛い。
ダイジンを追い掛けて行く先々で優しい出会いがあるのもじんと来る。
綺麗な気持ちだけで、100%の優しさだけで過ごせないけどそれもまた人間って言うのは環さんの言葉で納得。
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