このレビューはネタバレを含みます
彼等は自分が欲しいものの為にどんどん突き進む。だがそれは“逃げている”事と同じなのだ。
ストーリーの展開は本当にベタで、見進めていくうちに「こうなってこうなるんだろうな」と容易に考えることが出来た。だが案の定ベタな展開が来ても泣けてしまう。今回は友達と見た為ちょびっとしか泣かなかったが、きっと暗い部屋で、且つ1人で見ていたらあの美しいウラシマトンネルの景色が相まって号泣していた事だろう。
欲しいものを手に入れるには対価が大き過ぎた。自分の本当に大切な人との大切な時間を失ってしまった。それに気付くのが更に遅くなっていたら?そう考えるだけでおぞましい。
大切なものを失ってしまい、自分の人生を無くしてもいいからその“大切なもの”を取りに行くか、その大切なものは心の中にしまい込み、自分の人生を進み続けるか。
私はきっと前者を選びたがるけれど、最終的には後者を選ぶに違いない。
こういう話、大好き。
かなり青春を謳歌しているお話。
2024.51