コカピ

生きる LIVINGのコカピのネタバレレビュー・内容・結末

生きる LIVING(2022年製作の映画)
4.4

このレビューはネタバレを含みます

末期癌のため余命半年を告げられる男が人生を見つめ直すお話。

役所で淡々と仕事をこなす主人公が自分の人生と向き合うことで情熱を取り戻し、その死後周囲の人々へ影響を与えた。

序盤はあまりにも淡々としていて正直観ているのが大変だった。

余命宣告という絶望から、無茶をして遊んでいても遊び方もわからず孤独を感じてしまう。

家族にも言えずにいたが、かつての部下に会い病気を告白することで自分の気持ちに気づいた所からは展開が早く一気に引き込まれる。

とても静かだが、ひどく情熱的な作品だった。


2022年に作成されたとは思えないほど、舞台となった時代を再現しており、その世界観に引き込まれる。

主人公役のビル・ナイの演技の素晴らしさが作品全体の完成度の高さを上げているように思う。

オリジナルの『生きる』を観ていないので必ず見ようと思う。
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