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東京2020オリンピック SIDE:Aのmikoyan358のレビュー・感想・評価

東京2020オリンピック SIDE:A(2022年製作の映画)
1.5
五輪を穴のあくほど各競技まで見渡した自分にとっては、ただ「私のこの視点凄いでしょ」という感じの「読書感想文」的切り取り方にしか思えず。市川崑のような芸術作品の雰囲気だけがある、公式記録集とは到底思えない「誰に向けたか良く判らない」と思える一本だった。まあ、以前から個人的に河瀨直美という人の作品を何本か観ても(思わせぶりな表現とは裏腹に)一度として凄いと思えた作品が無かったので、まあこう感じるのは必然だよなあと変に納得してしまったが(笑)。後世の人が見たら何が何か判らないであろう競技の圧倒的な説明不足も然り、最後の方で「人間の輝きが...」とか言い訳してしまっているのも然り、本来オリンピックという存在を支えているはずの「観ている人の感動」が完全に置き去りになっているこの風潮が五輪の記録映画のたびに「芸術」という錦の御旗の前に許されてしまっているのが、本当に納得が行かない。
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