世界の学生が驚嘆、共鳴したゲバSEX！アンチ・モラルだけが存在する若者たちの性態を描く！！

ゲバルト=暴力的。というより、とても哀しい愛の物語だった🥺
サックスの音が悩ましくムーディーな雰囲気を作り出すイレーヌ・バタチーニの音楽が素晴らしい♬.*ﾟ
美しい社長秘書スーザン・スコットは大人の魅力溢れている✨モダンでスタイリッシュな部屋や60年代後半のファッションも素敵🧡
愛を避けてきた女が、若造と愛欲に溺れる日々。やっと愛を掴んだ女が今までの愛人生活とおさらばするがお金が底をついてしまう。愛のためにとことん破滅していくスーザン・スコット

うわぁ～～～泣かせるぜ😭

• #60年代
• #イタリア

1969学生運動時代のイタリア青春映画①
英題：「A Wrong Way to Love（間違った愛し方）」。「真昼の用心棒」（1966：ルシオ・フルチ監督）などマカロニウエスタンの脚本で活躍したフェルナンド・ディ・レオの監督デビュー作。

学生運動のリーダー・カルロはブルジョア家の娘と付き合っていたが、彼女の父親であるゲイリー社長と討論し決裂する。ある日の集会で警察に追われたカルロは、車で通りかかったゲイリー社長秘書のアンナに助けられる。たちまち恋に落ちた二人は一夜を共にし、社長の愛人だったアンナはやがて退職を決意するが。。。

過激な邦題とは裏腹の悲恋メロドラマだった。実際の学生集会でのロケ、ヒッピー風な好漢の友人など時代を反映しているが、最終的に男は転向し女は麻薬におぼれるという反革命的な内容。

全体的にB級感が漂い初期日活ロマンポルノ風なムード。アメリカン・ニューシネマのような強いカウンター精神は描かれず、イケメンのダメ男と純愛に溺れる女の恋愛の果てがメインなのはイタリアのお家芸か。

ジャッロやマカロニウエスタン時代の実際のイタリアの世相が映されているのは興味深かった。

主役の秘書を演じたスーザン・スコット（別名義ニエベス・ナバロ）はスペイン出身の女優で当時イタリアのセックス・シンボルだったとのこと。本作では不幸な役柄でその片鱗はあまり感じなかった。出演は「夕陽の用心棒」（1965）「ストリッパー殺人事件」（1971）など。

マカロニ・ウエスタンのシナリオライター、フェルナンド・ディ・レオの監督進出第1作。出来栄えは、脚本も演出も合格点。そして鮮やかな場面転換に才気を感じさせる。この後は、『皆殺しハンター』など、マカロニ・ウェスタンの脚本十数本の経験を活かしたアクションものから、『恍惚の唇』など幅広く活躍している。