寒々しい海辺の古びた映画館、という画に惹かれて観賞。
期待通り風景や色合いは素晴らしかったです。
廃墟状態の最上階、花火が見える屋上、ちょっと寂れたビーチ。
そして映画館のロビーや劇場の設え。
どれも大変素敵でした。
ただストーリーは……あんまし合わなかったかな……
描きたいことは何となく分かる気がするんですけど、ちょっと性愛と社会問題に偏りすぎな印象が……
それにお互いがお互いの抱える事情にあんまし寄り添ってないように見えてしまい(まぁ個人の力じゃ如何ともし難いところもあるし、殊更に共感を示されても嘘くさいっちゃそうなんですけど)
結局二人が何で惹かれ合ったんだかよく理解出来ませんでした。まぁ、理屈じゃないのが恋なんですかね。知らんけど。
マイケル・ウォードさん初見だったけど格好いいねこの方。
スタイルと表情がとても良い。
そして前情報ほぼ皆無で挑んだのでコリン・ファースは今回どんな素敵紳士の役なのだろうとワクワクしていたらまさかの滅茶苦茶クソ野郎……しかしそんな役もバッチリなあたりは流石。
