映画はいつも沢山の事を私に教えてくれます。
史実やカルチャー・音楽、そして人々の生活=生きるということ。
様々な映画を観て学び、気付き、成長できたらと思っていて、
それが楽しくてまた映画館へ足を運ぶ。
その私の日常があるように、映画を作る人にも、映画館で働く人にもそれぞれの日常がある。
そんな当たり前な事を
改めて、優しく温かく教えてくれた
私の中でとても大切な映画の一つになりました。
エンドロールのつづきの後に観れたのもよかったです。
映画を愛する人・映画を作る人。
この映画は映画館という素敵な場所で働く人の愛おしいストーリーでした。
誰もが思う綺麗な映像。
それだけでこの映画館や立地に心奪われます。
オープニングで
「この映画は映画館にまつわるストーリーです」と、さりげなく日常を通して伝えてくれます。
その映画館の在り方から、中の様子、働く人たちの人間味、そして時代背景の全てが等身大として美しい映像と共に映し出され、今も思い出すとなんな泣けてくるというか…。
好きなものは好きでいい。
我慢せず自分らしく生きていいよ。
誰にでも色々抱えているものはあるし、だからって決してひとりぼっちなんかじゃなく、寄り添ってくれる人はいるんだよって、
まるで映画のように映画で教えてくれました。
差別どころか個性を気にもとめない同僚が素晴らしい!
年齢や個人的な事情とか関係なしにプライベートで遊びに行けて、それぞれの抱える問題にはそっと見守る優しさまで。
そしてスティーヴン、君はなんて真っ直ぐで立派な若者なんだ!!
母親が本当に素敵な人だったんだろなー、
と言う答え合わせができる場面まで素敵。
なんといってもオリビア・コールマンの圧巻の演技!
抱えている問題や、年齢、差別
人はそれぞれ思い悩み葛藤があるけれど、
それでも自分の気持ちに素直に生きるということは何歳になってもどんな状況でもできるよ!
まるで映画のように。って、
全てを伝えてくれました。
スティーヴンとの逢瀬の3階の映像は、とても美しく目が釘付けでした。
私は年々自分が歳をとり老けていく事に怯えるようになって、自分自身が少し負担になっていました。
だけど、ヒラリーを見ていて
年齢なんか気にするよりも、自分らしく今を生きれたらきっと見てくれる人がいて、きっと生きるのが少し楽しくなるかもしれない、
なんて少し前向きに手を引いてもらえたように思います。
これからも何回も観るであろう映画の仲間入りです。