すごいなケイト・ブランシェット。なんで主演女優賞取らなかったのかと不思議に思えるほど凄かった。
冒頭の長いセリフも彼女の中から出ている言葉だし、指揮はちょっとオーバー気味だけどわかりやすいし、オーケストラを支配している感じがすごく出てた。
完璧に見える指揮者リディア・ター。経歴立派すぎて呆れるほど。でも彼女には権力維持と目先の演奏会のことで、プレッシャーが常に重くのしかかってる状態です。話が進むにつれ、圧迫感がじわじわとじわじわと増していく。
女性指揮者の話だからジェンダーな問題を扱うテーマかと思いきや、そこはもう越えて、男も女も権力にはしがみつきたいものなんだってことでした。ただすごいのは、ラスト。そこまでいってでも指揮は全力投球という凄み。
もちろん私のことですから、そのラストシーンは「は？」でしたが、ネタバレ記事で理解して、改めて指揮者リディアの凄さを知るのでした。
