にこぺ

落下の解剖学のにこぺのレビュー・感想・評価

落下の解剖学(2023年製作の映画)
3.5
夫婦間の温度差や力関係みたいなことは自分も常に感じています。ケンカのシーンは妻の低い温度から始まり、クライマックスに向かっていく様は見ていて面白くもあり辛い気分にもなりました。でもこの夫婦が対等な立場だからこそ、こんなドラマが生まれるのでしょうね。
どちらかと言えば夫に肩入れしてしまう私だったりします。妻ははっきりしてる。やれること以上のことには手を出さない。でも夫は迷ってる。わかるなあ。
ただし、子供はたまったもんじゃない。

母語がドイツ語の人がフランスに住んで、家族はフランス語を話すけど、自分は苦手だから家では英語を使ってる状態って、私は永遠にわかんないと思うんですよね。
だから主人公が裁判中に苦手なフランス語で話し、もどかしい思いをしているという雰囲気が字幕では全くわからず、この作品の面白さの一部なのか大部分なのかを楽しめていない気がして悲しい思いになってしまいました。
おまけにうっかり朝コーヒー飲んじゃって、中座してしまったのも悲しくてなりません。
にこぺ

にこぺ