SRKEN

TAR/ターのSRKENのレビュー・感想・評価

TAR/ター(2022年製作の映画)
4.0
長いながら緊張感を維持しつつ深く考えさせる良い作品だった。長く複雑であるので気軽に他人におすすめ出来ないかもしれないけど、観賞後も長く楽しめる作品なのでそう言う楽しみ方が出来る人にはとてもお勧めできる作品です。

権威、アート、キャンセルカルチャー、フェミニズムなど色々な問題が絡み合いながら、どっちが正解か分からないのが最後の最後まで続いていく。

主人公の立場側から観る時と「あれ? コレはター悪いわ〜」となる時あり、ハッと見事に監督にはめられてる気がしました。どの立場で見るかで印象変わるのは、原因などはっきりと見せない様に作っている様で、答えもハッキリと出せない様に作っているでしょうね。なので一見すると曖昧な印象の作品だけど、それを狙った物と理解して、自分で読み取るのが楽しかったです。

最後に。長いし大きなアクションもない作品だけど、演技の迫力で飽きなく観れました。女優さん凄いですね。
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