イトウモ

TAR/ターのイトウモのレビュー・感想・評価

TAR/ター(2022年製作の映画)
2.0
1シークエンス1ショットに近い長回しでひたすら演技を撮ると言うのがいかにも俳優出身の監督らしい映画で、

それが確かに、編集された情報ではなく人となり全体を見てほしいという例の「パワハラ」シーンのサスペンスにはなっているが、この理屈で作劇を作るならば脚本をきちっと排除しなければならない。

演出法としては編集と脚本/演技は対立するということである。
それであらすじを捨てないと言う顛末が、SNSが登場した途端に天才指揮者が転落するという杜撰な話なんだろう。

あまりにも転落の話が雑すぎる