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TAR/ターのさんのネタバレレビュー・内容・結末

TAR/ター(2022年製作の映画)
3.8

このレビューはネタバレを含みます

セクハラ、パワハラの線引きはどこか。
やはり契約書や誓約書のような約束をした証拠を残す以外になさそうだ。
この映画に限っていえば、主人公リディアが性的行為を強要してる場面はなかった。が、自分が権力者というだけで周りの人間に与える圧力に自覚はあったのか。
秘書たちは痴情のもつれによる復讐、損得勘定で媚を売ってたのが失敗したから逆恨みしただけ。
大学の指導も高い水準を目指すなら妥当。
悪意のある編集をした動画作って拡散する時点で主人公だけに非がある訳ではないのがわかる。

誰が正義で悪か明確にせず、グラデーションになってるところが現実的で良かった。
正解がないので考える余地がある。

主人公は自己中心的で傲慢な言動で、周囲を振り回し傷つけまくって対立していく。
自我を通すことと、周囲と協調することのバランス。
物事は表裏一体なので、自分で欲しい方を選ぶしかない。
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