まめまめちゃん

女子高生に殺されたいのまめまめちゃんのレビュー・感想・評価

女子高生に殺されたい(2022年製作の映画)
3.8
「アルプススタンドのはしの方」が全くハマらなかった私だが、本作の予告編のなんかたまらん妖艶さに惹かれて鑑賞した(かったが映画館で見れずアマプラで見た)城定監督作。

オートアサシノフィリアとは、「自分が殺される事に対する妄想のフェティシズム」らしい。主人公は女子高生に殺される妄想に囚われ、実現を試みようとする。

そういえば今回も高校演劇が劇中に出てくる(「アルプススタンドの〜」は元々高校演劇)。
主人公の計画さあ、高校演劇がなきゃ実現せんのよ。主人公の担任のクラスのとある彼女主演で、文化祭のその日に演劇をやり、とある台詞が連呼される……そんな偶然あるのか?狙えるのか?

とは思うんだけど、このオートアサシノフィリアと、解離性同一障害との対決、善意の塊一直線のアスペルガーの関わりという点においてはなかなかしびれた。最終的にはどうなるのがいいのだろうと考えながら最後まで見せられてしまった。
「心とは一体なんなのでしょう」
まさにこれにつきた。