ある日早朝クラリスは家を出る。夫マルク、娘リュシー、息子ポールはすぐ帰って来ると思っている。クラリスはリュシーのピアノ曲を聴き車を走らせる。
▶︎俳優でもあるマチュー・アマルリックの監督作はやはり裏切らない。彼の作品はほぼ好きなモノばかりで勿論俳優としての彼も大好きだ。
今作は今までに余りないアプローチをしている。黒沢清・青山真治・濱口竜介の日本人の死生観に影響を受けた作品らしく納得する。
内容については少しでも話すとネタバレになってしまうので止めるが、「ファントムスレッド」「オールド」「ベルイマン島にて」にも出演のヴィッキー・クリープスの演技が秀逸。彼女ありきで作られた作品とのことで、二人のタッグは最良の98分をくれた。
