フィルムのセピアな色彩に日常に溢れる音が乗っかって、でもこの音はケイコの日常にはない音なんだな、と思いながら見ていた。
館長さんとの関係性が表情や空気感が伝わってきて、切なさもあるけど暖かさの方が上回る作品だったな。
ろうの人たちにとって、噂話や罵声は耳に入らないし、感情を伝える手段も聴者とはまた違う。
ケイコのうちに燃える感情達の片鱗がシーンごとに感じられて、よかった。
教材的じゃなく、寄り添ってコミュニケーションをする人（それは必ずしもツールの有無ではない、目線とか、表情とか、心構えとか）と、しない人、の対比が良かった
マスク外さずに話し続ける警察官とかね…
すごくパワーを感じる作品だった。
